【おせち料理】ことはじめ

2020年もあと数ヶ月。
少し早いですが、今回はおせち料理について書いてみたいと思います。
おせち料理に込められた先人の思いを知って、一品でも二品でも手作りしてみてはいかがでしょうか?

おせち料理の由来

本来、おせち料理はお正月に各家々にいらっしゃる年神様にお供えするものとして、無病息災や一家の繁栄などの願いを込めて作られるものでした。
それぞれの料理には意味があり、なぜそれらを食べるのか、自らの手でおせち料理を作ることで、初めて本来の意義をより深く理解することができます。

まずは祝い肴三種について解説します。
祝い肴とは、一年の幸を願うおせち料理の意味合いを代表する三つの料理を意味します。
関東ではたたきごぼうの代わりに、黒豆が入るのが一般的です。

  • 数の子:子孫繁栄を祈る
  • 田作り(ごまめ):豊作を願う
  • たたきごぼう:細く長く根を張るように
  • 黒豆:一年間健康でまめまめしく働けるように

詳しくは日本料理への造詣が深い後藤加寿子さんの著書に書かれています。
後藤加寿子のおせち料理

我が家のおせち

冒頭の写真が、2020年の我が家のおせち。
小皿に盛り付けてからお重に入れると、補充や入れ替えも簡単にできます。
100円ショップなどで手に入る透明のカップを使って見るのもいいかもしれません。

  • 祝い肴三種(黒豆、数の子、田作り)
  • 口取り(栗きんとん、伊達巻)
  • 焼き物(ローストビーフ)
  • 酢の物(紅白なます、菊花かぶ)
  • 煮物(煮しめ)

基本は、後藤加寿子さんのレシピを参考にしています。
黒豆は、毎年土井善晴さんのレシピを参考に作っています。土井さんの黒豆は、水ではなく煮汁に漬けて豆を戻すのがポイントです。

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好みに合わせてアレンジ

いくつかはアレンジして、手間を省いたり、好みに合わせて食べやすくしたりして楽しんでいます。

 田作りにはナッツを入れて洋風キャラメリゼ風に

 伊達巻は魚のすり身の代わりにはんぺんでお手軽に

 紅白なますにサーモンを加えて華やかに

もっと自由におせち料理を

全部手作りしようと思うと気が重いですが、一品でも二品でもそれぞれの意味を知りながら作ってみると、より一層感慨深いのではないでしょうか。

というわけで、今回のテーマはおせち料理でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。昨今は、高級食材を使用したおせちなど、様々なものが出回っています。
もちろん、そういったものをうまく利用するのもよいですが、おせち料理の本来の意味を理解しながら、思いを込めて作ってみるお正月も、またいいですよね。