【梅の名所】学問の神様を祀る太宰府天満宮

梅の花がきれいな季節です。
丸いフォルムがかわいらしく、昔から家紋のモチーフにもされてきました。
福岡県にある太宰府天満宮の梅も今ごろ見頃を迎えているのでしょうか。

菅原道真公を祭神として祀る天満宮の総本宮

太宰府天満宮は、菅原道真(すがわらのみちざね)公をお祀りする全国約12,000社の総本宮と称えられ、「学問・至誠(しせい)・厄除けの神様」として、多くの観光客が訪れる神社です。
神紋は梅紋で、天満宮境内には200種類、約6000本の梅の木が植えられています。

菅原道真公と梅ヶ枝餅

天満宮へと向かう参道の両側に並ぶ土産物屋さんの店頭では、梅ヶ枝餅(うめがえもち)が焼かれています。
薄い餅皮に包まれているのは小豆あん、丸い形で中央に梅の紋があるお餅です。
由来は、太宰府に左遷された菅原道真公の心を癒すために浄妙尼(じょうみょうに)という老女が献上したからとも、
道真公の棺に、好きだった餅を梅の枝にさしてお供えしたからとも言われています。

参道でいただく焼きたての梅ヶ枝餅

梅ヶ枝餅の材料は、もち粉、米粉、小豆、砂糖、塩といたってシンプル。
梅が入っているかと思いきや、入っていないのです。
小豆あんをもち米粉と米粉で作った生地で包み、団子を作り、鋳物製の焼き型に入れて、両面を焼上げます。
焼き立ての梅ヶ枝餅は、表面は香ばしく、中の餅はふっくらもちもち、さらにその中にあったかい小豆あんが入っていて、
ほっとするおいしさです。

参道には、建築家の隈研吾氏設計のスターバックス(太宰府天満宮表参道店)があります。
「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトで設計され、木材のデザインが一際目を引きます。

梅の御朱印

以前、太宰府天満宮を参拝した際にいただいた御朱印。
梅の印がとても素敵です。
新しい御朱印帳だったのですが、なぜか3ページ目に書かれていました。
はじめの1、2ページは、中心(本宗)と仰がれる三重県の伊勢神宮(内宮・外宮)のために空けてあるのだそうです。
いつか、伊勢神宮にお参りに行ったら御神徳(ごしんとく)を頂いて御朱印を受け取りたいと思います。

まとめ

今が見頃の梅。
神紋を梅とする太宰府天満宮にある約6000本の梅もきっと綺麗に咲き誇っていることと思います。
焼きたての梅ヶ枝餅を頰ばりながら、梅香る参道を歩きたいものです。

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