【前菜だけでアペロ】気軽にホームパーティーのすすめ

アペロ」とは、フランスのアペリティフ(食前酒)のことをいいます。
アペリティフを飲みながらちょっとした軽食をつまんで、夕食までの時間を過ごすこともアペロと呼びます。
フランスでは日常的な時間で、仕事終わりに「今日、アペロする?」なんて会話が交わされることがよくあるのだそうです。

気軽にできるアペロ

アペロは、日本ではあまり浸透していませんが、気軽にサクッとお酒と軽食を楽しみながらおしゃべりをする時間をいいます。
アペロだけで済ませることもあれば、そのあと食事をしたりどこかへ出かけたりすることもあります。
フランスは夕食の時間が遅いので、こういった習慣が生まれるたのかもしれません。
日本でいうと、ハッピーアワーで軽く飲むといったイメージでしょうか。

前菜だけのホームパーティーのすすめ

週末にホームパーティーをする場合、招待する側は大変ですよね。
料理や掃除などなど、準備することはたくさんあります。
企画する段階から億劫になってしまうなんてことはないでしょうか?
そんなときは、アペロ感覚で前菜と飲み物だけ用意した気軽なホームパーティーがおすすめです。

上田淳子さんの料理本「フランス人が愉しむ3つの前菜。」

以前、塩糖水漬けレシピ本の記事でお紹介した料理研究家の上田淳子さん。
スイスやフランスで約3年間料理を学ばれフランス料理に関する本も多数出版されています。
その中でも、「フランス人が愉しむ3つの前菜。」はアペロにはぴったりのレシピが満載の本です。

「前菜」とは、コース料理の最初に出てくる料理のこと。
メイン料理の前に出される料理で、量、味わい共に軽いものが中心。
フランスの家庭では毎日コース料理を食べるわけではありませんが、実は日本の食卓のようにすべてのおかずがいっぺんに並ぶことはありません。
まず一皿目が登場し、食べ終わると次のお皿が出てくるというのが一般的。

(中略)

野菜も肉も魚も食べたい、たくさんの味を楽しみたい。
でも多くのフランス人に比べると食が細い私たち日本人には、前菜を何品かで食事を楽しむのがちょうどいいのだと思います。

引用元:フランス人が愉しむ3つの前菜。
著者:上田淳子

前菜は、いろいろな種類を少しずつ食べられて、まさに私たち日本人にはぴったりなのですね。

「フランス人が愉しむ3つの前菜。」では、フランスの前菜を「冷たい前菜」「温かい前菜」「作りおき前菜」の3タイプに分けて紹介されています。
バランスよく組み合わせてメニュー構成すれば、立派なコースになりそうです。

冷たい前菜のルール

  1. 「玉ねぎ」使いで味わいに深みを出す
  2. 「葉野菜の下ごしらえ」に手を抜かない
  3. 「オイル」を使い分ける
  4. 「素材の組み合わせ」のコツ

温かい前菜のルール

  1. 「バター」の風味を最大限にいかす
  2. 「ハーブ」で香りや味に奥行きを出す
  3. 「焼き目」で香ばしさを出す
  4. 「スパイス」の力を借りる

作りおき前菜のルール

  1. 「オイルや脂」で漬ける、煮る
  2. 「ビネガー」で漬ける
  3. 「塩」使い
  4. 「保存」するときの注意

メニュー構成例

上田さんの本の中から、「冷たい前菜」「温かい前菜」「作りおき前菜」を組み合わせて、
アペロのメニュー構成をしてみました。
テーマは、「春の宴(うたげ)」。
考えるだけでもワクワクします。

  • スモークサーモンとキャベツのゼリー寄せ(作りおき)
  • ネギのマリネ(作りおき)
  • いちごとセロリのサラダ(冷)
  • ゆで野菜のタルタルソース(冷)
  • じゃがいものガレット(温)
  • 鶏もも肉のハーブはちみつ焼き(温)

作り置きは、前日に準備できてしまうので便利です。
とりあえず出しておけるので安心ですね。

前菜だけを楽しめるフレンチ前菜食堂 「ボン・グゥ 神楽坂」

神楽坂には、前菜だけを出すお店があります。
(2021年3月10日現在は、緊急事態宣言中のため休業されているようです。)
こちらのお店のスペシャリテは、「タルト・フランベ」。
タルト・フランベとは、ピザ生地にサワークリーム、ベーコン、玉ねぎなどの具材をのせて焼き上げた薄焼きのピザのようなもの。
フランス アルザス地方の郷土料理で、お隣のドイツでは「フラムクーヘン」と呼ばれています。

ボン・グゥさんのある建物の1階には、サンドイッチとフレンチ惣菜の専門店が昨年オープンしました。
ボン・グゥの人気メニューとオリジナルのサンドイッチを気軽にテイクアウトできます。

フレンチ前菜食堂 「ボン・グゥ 神楽坂
サンドイッチとフレンチ惣菜の専門店 「SANDANDELICA Bon Gout
住所:東京都新宿区矢来町107 細谷ビル1・2F
定休日 : 月曜日・第三火曜日
営業時間等はHPでご確認ください。

まとめ

前菜だけあれば、立派なごちそうです。
まずは作りおき多めの前菜にすれば、当日の準備も楽ですね。
全て手作りしなくても、お惣菜屋さんで買ってきたものを組み合わせてもよいですし、
まずは気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

フランス人が愉しむ3つの前菜。

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