【おうち中華にはオレンジワイン】定番のチンジャオロース&トマトと卵の炒めもの

自宅で作る中華といえば、麻婆豆腐や餃子などいろいろあります。
今回は、ピーマンと豚肉で作るチンジャオロース(青椒肉絲)と、トマトと卵の炒めものをご紹介します。
ピーマンと豚肉にテンメンジャン(甜麺醤)の甘い味噌を絡ませたチンジャオロースは、濃厚で奥深い味に。
ふわふわ卵とトマトの酸味が利いた炒めものは、トマトを具材とソースの2つの食感で楽しめます。
それに合わせるのは、第4のワインといわれるオレンジワイン。
タンニンが強く酸味があるオレンジワインには、テンメンジャン(甜麺醤)や紹興酒の発酵した調味料の利いた中華によく合います。

四川料理のシェフ井桁良樹さんのチンジャオロースとトマトと卵の炒めもの

四川料理店『中國菜 老四川 飄香』麻布十番本店のシェフ井桁良樹さんの作る「チンジャオロース」と「トマトと卵の炒めもの」。
どちらも本格的ですが、ちょっとしたポイントをおさえれば手軽に自宅で作ることができます。

具材はピーマンと豚肉だけ 本格チンジャオロース

井桁シェフの作るチンジャオロースは、ピーマンと豚肉だけで、タケノコは入れないレシピです。
ポイントは3つ。

1、ピーマンは繊維を断ち切るように切り、柔らかさと食べやすさをアップ
2、豚肉は油通しをしてなめらかな食感に
3、調味料を加えたらスピード勝負!短時間でテンポよく炒めて

テンメンジャンと紹興酒が本格的な中華の味に仕上げてくれます。

きょうの料理レシピ
井桁良樹シェフの青椒肉絲(チンジャオロースー)

ポイントはトマト使い トマトと卵の炒めもの

卵とトマトだけで作る炒めものですが、本格的な味に仕上げるにはちょっとしたコツが必要です。
こちらのポイントは2つ。
卵のふわふわ食感とトマトの酸味に、紹興酒やごま油が加わり、奥深い味わいにしてくれます。

1、トマトは、3/4は串切り、1/4はみじん切りで食感の違いを楽しむ
2、トマトの汁けをふわっふわの卵に吸わせる

きょうの料理レシピ
井桁良樹シェフのトマトと卵の炒め物

パンチの利いた中華料理とオレンジワインのマリアージュ

肉料理には、タンニンが強いしっかりしたオレンジワインがおすすめです。
また、オレンジワインは酸化のニュアンスから、シェリーや紹興酒のような味わいがあるものがあるため、紹興酒を使った中華料理によく合うのです。
特にフリウリなど、イタリアの北部で造られるオレンジワインはタンニンが強く、酸化のニュアンスが強く出ているものがあり、濃厚な中華と合わせると口の中がさっぱりします。
トマトの酸味とも合わせやすいです。

イタリア フリウリ地方のオレンジワイン アランサット

今回合わせたオレンジワインは、イタリア フリウリ地方のアランサット(ARANSAT)。
オレンジがかった金色がとても美しく、香りも華やかです。
コンポートしたアプリコットや黄桃、柑橘の果皮、ドライポプリ、カルダモン、ローストしたヘーゼルナッツ、蜜蝋など複雑で濃縮感のある香り。
口当たりは柔らかく芳醇で、ミネラル感豊かで滑らかな果実味に、フレッシュで丸みのある酸味とタンニンが広がるります。

Orange Wine : ARANSAT

まとめ

定番のチンジャオロース、卵とトマトの炒めものは自宅で気軽に楽しめる中華料理です。
それに合わせるのは、第4のワインとして話題のオレンジワイン。
オレンジワインのタンニンや酸味が、紹興酒やテンメンジャンの発酵調味料を使った濃厚な中華によく合います。
週末はおうち中華&オレンジワインで楽しんでみませんか?

【第4のワイン?】オレンジワインと料理の相性