【ブームはまだまだ続く?】レモンの効果と国産レモンの魅力
レモンの旬は10〜3月。
国産のレモンは、だんだんと緑から黄色に色づきはじめている頃でしょうか。
最近では国産のレモンが多く出回るようになりました。
レモンサワーやハイボールなどのアルコール飲料も人気が高まり、ここ数年ちょっとしたレモンブームが続いています。
日本コカ・コーラが販売する缶チューハイ「檸檬堂」は、一時出荷停止するほど好調な売れ行きをみせていました。
ビタミンCが豊富でリフレッシュ効果が高いイメージのレモンですが、
まだまだ体に良い効果がたくさんあります。
目次
レモンの効果
レモンはビタミンCの宝庫
レモンに含まれるビタミンCは、1個で100mg。
これは、成人が1日に目標とするビタミンCの摂取量と同じです。
ビタミンCは、体内で血管や皮膚、骨などを丈夫にするコラーゲンを生成するのを助ける他、
免疫力を高め、動脈硬化の予防や解毒作用もあります。
さらに抗酸化作用による老化予防や、美容面では美白・美肌効果があげられます。
レモンのビタミンC含有量は、野菜・果物の中でもトップクラスです。
レモンのビタミンCは50%以上が皮や白いワタの部分に
レモンのビタミンCは、果汁に含まれていると思われがちですが、
果汁に含まれているのは全体の半分以下なのです。
50%以上が白いワタの部分や皮に含まれているのです。
そのため、レモンは果汁だけではなく、ワタや皮も一緒に食べることをおすすめします。
レモンは熱に弱い
ビタミンCは、多くの効果があることがわかりましたが、熱に弱いという性質を持っています。
そのためビタミンCを摂る目的でレモンを食べる場合は、搾った果汁をすぐにサラダのドレッシングに混ぜたり、
直前に料理に搾ったりするなど、火を通さずに食べることをおすすめします。
また、一度にたくさんレモンを食べるよりも、朝昼晩、間食などで少量ずつ摂るのが効果的と言われています。
ポリフェノールや、アロマ効果も
レモンはビタミンC以外にも、クエン酸、ポリフェノール、香り成分のリモネンなどがあげられます。
レモンの果肉に含まれるクエン酸には疲労回復や血圧の上昇を抑える効果があります。
ポリフェノールは、レモンの皮の黄色い部分や白い部分に多く含まれています。
柑橘類をはじめ植物由来のポリフェノールは、糖や脂肪など余分なものの吸収を妨げる効果があります。
また、香り成分のリモネンは、皮の黄色い表皮部分に含まれています。
リモネンの香りをかぐと、精神的にリラックスができ、ストレスが軽減されるという効果が出ています。
- ビタミンC:血管や皮膚、骨などを丈夫にするコラーゲンの生成を助ける。免疫力を高め、動脈硬化の予防や解毒作用、抗酸化作用による老化予防、美白・美肌効果
- クエン酸:疲労回復効果、高血圧を改善する効果
- ポリフェノール:食後の血糖値の上昇を抑える作用、花粉症の症状を引き起こす物質の分泌をブロックする効果。アンチエイジングや冷え性対策にも
- リモネン:リフレッシュ効果によるストレスの軽減
- ペクチン:脂肪吸収抑制作用、腸内の老廃物を排出
輸入レモンに使用されている防カビ剤
日本で消費されるレモンの80%以上は輸入レモンです。
輸入レモンは収穫後、市場に出す前に防カビ剤(外国では農薬。日本国内では食品添加物として規制)を、
ワックスと混ぜて塗るのに対し、国産レモンは輸送期間が短くてすむので、こういった処理をしていません。
そのため、国産レモンの場合は、新鮮なうちに水洗いか塩もみ洗いをして、表面のホコリを取れば安全に食べることができます。
栄養面などトータルの効果も考えて、ぜひまるごと摂取することをおすすめします。
瀬戸内のレモンアイランド 生口島
国内のレモンの約60%が広島県で生産されています。
先日ご紹介した尾道に続き、しまなみ海道沿いの島「生口島(いくちじま)」は、レモン栽培が盛んでレモンアイランドと呼ばれています。
島の約半分が急傾斜になっているため日当りが良く、瀬戸内海でも指折りの柑橘類の産地です。
県内では生口島と高根島の「瀬戸田レモン」と大崎下島の「大長レモン」の2つがあり、
瀬戸田レモンのみの生産量は国産レモンの30%近くを占め、日本一の生産量を誇っているのが生口島です。
参考資料:発酵塩レモンのヒミツ(著者:後藤初美)
最近では身近に手に入るようになった国産レモン。
レモンには体に嬉しい効果がたくさんあります。
ぜひ国産のレモンをまるごと摂取してみてください。
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