【あてなよる】「お酒」と「あて」のマリアージュ
毎回、テーマに合わせて料理研究家の大原千鶴(おおはらちづる)さんが「あて(酒の肴)」を作り、その「あて」に合うお酒をソムリエの若林英司(わかばやしえいじ)さんが用意し、ゲストをもてなすという番組「あてなよる」。
この日のテーマは「漬けで呑む」。
ゲストは、先日ご紹介した正月時代劇「ライジング若冲」で天才絵師・伊藤若冲を演じた中村七之助さんと、
若冲と終生深い絆で結ばれるパートナー大典顕常(だいてんけんじょう)を演じた永山瑛太さん。
大原さんの作る漬け料理4品に合わせ、4種のお酒が紹介されました。
目次
テーマは「漬けで呑む」
「漬(づ)け」とは、しょうゆや味噌などの調味料で、食材を漬けること。
昔は食材の保存のために考えられた調理法です。
まぐろの漬け丼などがよく知られている漬け料理です。
一品目:豆腐の塩漬け、モッツァレラのしょうゆ漬け
お酒:イタリアのチンクエテッレ産ワイン
豆腐に塩を揉み込み、キッチンペーパーなどで包み一晩漬け、水分を引き出します。
チーズのように凝縮された豆腐に、塩漬けしたレモン、オリーブ、トマトなどをソースのようにかけていただきます。
もう一品は、モッツァレラチーズをしょうゆに漬け、和風に仕上げたもの。
合わせるワインは、イタリアのチンクエテッレ産ワイン。
世界遺産チンクエ・テッレの断崖の畑の最高のブドウから生み出される逸品で、
エレガントな香りとミネラル感あふれるフレッシュな味わいが魅力のワインです、
二品目:味噌漬けサバーガー(鯖味噌のバーガー)
お酒:ジンソーダ(和歌山の国産クラフトジン使用)
鯖の切り身を味噌・生姜・みりんで一晩漬け込み、フライパンで焼き上げます。
焼いた鯖をパンにはさんでいただきます。
ビニール袋に入れて漬けるので、手も汚れずお手軽にできそうです。
合わせるお酒は、和歌山県産のクラフトジンを使用したジンソーダ。
香りづけに木の芽(山椒の葉)をたたいてからのせます。
海外のジンはトニックソーダで割ることが多いですが、国産のジンはソーダで割ったほうが、香りを楽しめるのだそうです。
三品目:ラム&ハニー ローストポーク
お酒:フランス ローヌ地方の赤ワイン
ハチミツとマスタードに漬けたラム肉をロースト。
合わせるワインは、フランス・ローヌ地方のグルナッシュという品種のワイン。
グルナッシュは、口当たりは力強くも、酸やタンニンは穏やか。豊潤で果実味たっぷりとした味わいが魅力です。
〆の料理:食パンのババ
お酒:グアテマラ産ラム酒
「ババ」とはブリオッシュという菓子パンにラム酒風味のシロップをしみこませたヨーロッパのケーキ。
これをアレンジし、レモンチェッロをしみこませた食パンをバターでソテーし、ラム酒入の生クリームと黒豆を添えたデザート。
合わせるお酒は、グアテマラ産ラム酒。
ラム酒は、生クリームやバターと相性がよいため、お菓子によく使われるのだそうです。
番組情報:NHK あてなよる
まとめ
元旦にNHKで放送された「あてなよる」をご紹介しました。
どのお料理もオリジナリティがあり、大原さんの引き出しの多さが感じられるお料理ばかりでした。
それに合わせたお酒のセレクトも、若林さんのソムリエならではの技が随所に感じられました。
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