【Illustrator活用のコツ】アトオシさんの魅せるチラシづくり・デザイン制作

チラシやポスターを作る際、いきなり作り始めるなんてことはありませんか?
アナログにしろデジタルにしろ、共通していえることは、いきなり作り始めるのではなく、
「誰に対して、何を伝えたいのか?」ということを念頭に組み立てていく必要があります。

「誰に対して、何が起きたら、ゴール・目的が達成するか?」

先日、AdobeのIllustratorオンライン講座で、チラシのつくり方のレッスンがありました。
グラフィックデザイナーアトオシさんが講師を務める人気の講座で、タイトルは、

 あなたのチラシが100倍よくなる! “魅せるチラシづくり・デザイン制作”に必須、Illustrator活用のコツ。<前編>

プロのグラフィックデザイナーとして活躍されているアトオシさんの、実際の作業工程を紹介しながらの講義で、大変参考になりました。
今回は、「誰に対して、何が起きたら、ゴール・目的が達成するか?」ということを踏まえて、ざっくりと配置を決めながら作成していく手順が紹介されました。

今回は、以下がそろった段階で、Illustratorを使用して、ラフ画像を貼り付け、
「骨」の部分を作っていくという段階でした。

  1. 「概要」は?
  2. 「サイズ」は?
  3. 「目的」は?
  4. 「印象」は?
  5. 目的達成できる、「ラフ」は描いた?
  6. 「素材(テキスト・画像)」はそろった?

アートボード数は64?

アトオシさんのやり方でまず驚いたのが、アートボードの数。
ドキュメントを作成する際に、アートボードという作業台をいくつに設定するかを決めることができます。
アトオシさんは普段、64のアートボードを設定されるのだそうです。
1つのドキュメントの中にアートボードを複数作成して、何度も比較検証していくことがポイントなのだそうです。

作業効率アップのためのポイント

レイヤーを丁寧にわけて、丁寧に名前をつける

Illustratorには、「レイヤー」という概念があります。
「トンボ」「文字」「写真」「イラスト」のように、それぞれの情報ごとにレイヤーを分け、
名前をつけていくことが、のちのちの作業効率にも大きく影響してくるのだそうです。

X軸・Y軸の設定

トンボを作成したら、左上を「X軸=0、Y軸=0」になるように設定すると、
枠や画像、文字などの素材を正確な大きさや距離で配置することができるため、
おすすめだそうです。

一度、ざっくり配置する

設定ができたら、ラフ画像を貼り付けて、まずはざっくりモノクロで要素を配置します。
過不足なく、配置することがポイントなのだそうです。
画像は、グレーのボックスを配置し、レイアウトイメージをイメージします。
そして、一度プリントアウト。
まずはざっくりが重要なのだそうです。

細かい設定をしていく

ざっくり配置して、プリントアウトしたら、いよいよ細かいツメの作業にとりかかります。

  • フォントの検証・決定
  • ガイドラインの設定
  • サイズ・レイアウトの調整

まとめ

ポスターやチラシの作り方は人それぞれですが、改めて効率的なつくり方を勉強することができました。
次回の後編は2/17で、オンタイムでの講座はAdobeCCのメンバー限定ですが、その後Youtubeに無料公開されるそうです。
ついつい自己流で進めてしまいがちですが、はじめの設定はちょっと面倒でも、結果的に効率よく作業ができる方法をマスターしていきたいです。