【砂抜きは難しくない】旬のアサリを味わう
アサリの美味しい季節になりました。
アサリを使った料理はいろいろあります。
シンプルに味噌汁、酒蒸し、ボンゴレビアンコ、クラムチャウダー。
どれもアサリの旨味を十分に味わえる料理です。
アサリは砂抜きが面倒と思われがちですが、意外と簡単です。
目次
アサリの旬
アサリは、2〜4月の春と、9〜10月の秋に旬を迎えます。
春先と秋に産卵し、産卵期に入ったあさりは身がふっくらで肉厚。
旨味がたっぷりと詰まったジューシーな味を楽しめます。
アサリに含まれる旨味成分「コハク酸」
アサリから出るダシってなんであんなに濃厚で美味しいのでしょうか。
旨味成分の正体は「コハク酸」。
コハク酸は主に貝類に含まれ、酸味と苦味がまざったような旨味の強い味が特徴です。
旨味成分といえば、グルタミン酸、イノシン酸がよく知られていますが、
アサリに含まれるコハク酸も旨味成分です。
旨味の種類と多く含まれる食材
- グルタミン酸
昆布、トマト、セロリ、タマネギ、ニンジン、長ネギ、ショウガ、チーズ - イノシン酸
かつお節、煮干し、豚肉、牛肉、鶏肉、魚介類 - グアニル酸
干し椎茸、乾燥キノコ全般 - コハク酸
シジミ、アサリ、カキ、ハマグリ
アサリの砂抜き
アサリの砂抜きは意外と簡単です。
【用意するもの】
- あさり 300g程度
- 水 200ml
- 塩 小さじ1
(塩の分量は、水の3%が目安です)
【手順】
- アサリをこすり洗いする
アサリを両手ではさみ、こすり合わせるようにして水で洗い、殻の表面の汚れを取り除きます - ボウルに水と塩を加え、混ぜて溶かす
- ボウルにザルを重ね、アサリを浸ける
アサリがひたひたになるくらいがよい
アサリが吐いた砂を再度吸わないために、ボウルにザルを重ねます - 新聞紙をかぶせて、常温で1時間ほど置く
アサリが活溌になる20度がベストです - 水からあげて30分ほど置く
塩分調整のため、しばらく置いて砂抜きで吸ってしまった余分な塩水を吐かせます
また、アサリはエラ呼吸ができなくなり苦しくなると、コハク酸を作ります
強いストレスをかけることで旨味成分のコハク酸が引き出されるのです
アサリとセリのパスタ
砂抜きしたアサリは、様々な料理に活用できます。
今回は、アサリとセリのパスタを作りました。
フライパンに、オリーブオイルとニンニクを入れて火にかけます。
そこに砂抜きしたアサリ、3センチ程度に切ったセリ、アルデンテにゆでたパスタを投入。
パスタのゆで汁を加えて、オイルと乳化させます。
味見をして、塩分が足りなければナンプラーを少し加えて調整します。
仕上げにオリーブオイルを回しかけて、コショウを挽いてでき上がり。
アサリの旨味と、シャキシャキのセリの組み合わせが絶妙です。
まとめ
旬のアサリは、和食から洋食まで様々な料理に活用できます。
上手に砂抜きをして、旨味成分のコハク酸を存分に味わってみてはいかがでしょうか。
関連記事(セリに関する記事を掲載しています)↓