【二十四節気の食〜穀雨〜】じゃがいもの辛味噌炒め
新たまねぎ、春キャベツ、菜の花、新じゃがいも…
みずみずしい春野菜のおいしい季節です。
日本料理店「分けとく山」の野﨑洋光(のざきひろみつ)さんの著書「つなげていきたい 野崎洋光の二十四節気の食」は、古代中国から伝わる二十四節気(にじゅうしせっき)とともに季節の食を紹介しています。
今回は、そんな二十四節気のお話と、その中の穀雨(こくう)をテーマに、野﨑さんの提案するとっておきの新じゃがいもの食べ方をご紹介します。
目次
二十四節気とは
古代中国から伝わる二十四節気。
一年を春夏秋冬の四季に分け、さらにそれを、ほぼ15日間隔に分けたものです。
節気の名前は、昼夜の長短、気温や気象、動植物の変化、農作業を表わす言葉からなっています。
野﨑洋光さんの著書「つなげていきたい野﨑洋光の二十四節気の食」では、暦便覧をもとにした二十四節気とともに、生活の折り節でもある桃の節句、端午の節句、正月、節分に、田植え時の風習「結い返し」を加えた一年の食を紹介しています。
- 立春(りっしゅん):2/4〜2/18
- 雨水(うすい):2/19〜3/5
- 桃の節句(もものせっく):3/3
- 啓蟄(けいちつ):3/6〜3/20
- 春分(しゅんぶん):3/21〜4/4
- 清明(せいめい):4/5〜4/19
- 穀雨(こくう):4/20〜5/5
【夏】
- 端午の節句(たんごのせっく):5/5
- 立夏(りっか):5/6〜5/20
- 結い返し(ゆいがえし):田植え時期後
- 小満(しょうまん):5/21〜6/5
- 芒種(ぼうしゅ):6/6〜6/20
- 夏至(げし):6/21〜7/6
- 小暑(しょうしょ):7/7〜7/22
- 大暑(だいしょ):7/23〜8/6
【秋】
- 立秋(りっしゅう):8/7〜8/22
- 処暑(しょしょ):8/23〜9/7
- 白露(はくろ):9/8〜9/22
- 秋分(しゅうぶん):9/23〜10/7
- 寒露(かんろ):10/8〜10/22
- 霜降(そうこう):10/23〜11/6
【冬】
- 立冬(りっとう):11/7〜11/21
- 小雪(しょうせつ):11/22〜12/6
- 大雪(だいせつ):12/7〜12/21
- 冬至(とうじ):12/22/〜1/4
- 正月(しょうがつ):1/1〜1/3
- 小寒(しょうかん):1/5〜1/19
- 大寒(だいかん):1/20〜2/3
- 節分(せつぶん):2/3
二十四節気〜穀雨(4/20〜5/5)〜
春に降る雨は、まさに穀物のための雨。
雨のあとに、田畑はもや〜っと陽炎(かげろう)が立ち、一雨ごとに黒々としてきます。
水がはられた田圃からそろそろ蛙の声も。
畑では、新じゃがいもがとれるころです。
毎年、新じゃがいもが出回る季節になると作るのが、「じゃがいもの辛味噌炒め」。
やわらかくゆでたじゃがいもを油で炒め、甘辛い味噌で煮からめます。
じゃがいもの辛味噌炒め
- じゃがいも(小) 300g
- にんにく 1かけ
- 長ネギ 1/2本
- A
味噌 100g
砂糖 大さじ3
酒、みりん 各大さじ1
卵黄 1個分 - 油 大さじ2
- 青ジソ 3〜4枚
【つくり方】
- じゃがいもは皮つきのまま、よく洗ってからゆでる
- にんにくとねぎをみじん切りにし、Aの材料を合わせておく
- フライパンに油を熱し、1.のじゃがいもを炒める。
焼き目がついてきたら、油をペーパータオルでふき取り、2.を加え混ぜ、煮からめる。
仕上げに青ジソを刻んで混ぜる。
赤ジソの季節には、赤ジソでもよい
※大きいじゃがいもを小さく切ってつくってもよい。
じゃがいもは、やわらかくなるまでしっかりゆでます。
そして、ポイントは、卵黄。
卵黄を加えることで、コクが増します。
私は、田舎味噌と八丁味噌をブレンドして濃厚に仕上げています。
冷めてもおいしくいただけるので、お弁当におすすめです。
まとめ
古代中国から伝わる二十四節気。
一年を春夏秋冬の四季に分け、さらにそれをほぼ15日間隔に分けたものです。
五穀豊穣を願った昔の人々の思いを感じながら、旬の恵みをおいしくいただきたいものですね。