【ホットケーキの神さまに学ぶ?】ビジネスで成功する10のヒント

先日、喫茶店の記事を投稿した際に、
「ホットケーキの神さまに学ぶ」ビジネスで成功する10のヒント』という本をご紹介しました。
経営コンサルタントである著者の遠藤功さんが書かれた本です。
遠藤さんは、ホットケーキが大好きで喫茶店巡りを楽しんでいるうちに、
ホットケーキにはビジネスのヒントが詰まっていることに気づかれ、
著書の中で紹介されています。
前半では、自分で足を運んで太鼓判を押した喫茶店を31店舗、詳しいコメントとともに紹介しています。
後半では、遠藤さんの本業でもある経営コンサルタントの視点から、ホットケーキから学ぶビジネスのヒントについて述べています。
今回は、『「ホットケーキの神さまに学ぶ」ビジネスで成功する10のヒント』の後半部分をご紹介します。

ビジネスとは「差別化」競争

遠藤さんは大好きなホットケーキを求め、喫茶店を巡りをしているうちに、
「ホットケーキという食べ物にはビジネスの本質が隠されている」
ということに気づきます。

遠藤さんはビジネスには「差別化」が最も大切だといいます。
差別化とは、ほかにはないオリジナルな価値を生み出すこと
繁盛するお店は、それぞれの強みや弱みを踏まえたうえで、「ホットケーキ」という商品を通して、
独自の差別化を追求しているのです。

そして、以下の2つの差別化をすることが大切だといいます。

 お客さまから支持される差別化

 すぐには真似されない差別化

ホットケーキはどれも同じではない

遠藤さんは、差別化とは「個性」だと述べています。
お客さまはその個性に魅力を感じ、支持するのです。
一見ありふれた食べ物でも、個性を生み出すことができるのです。

ホットケーキの集客力

喫茶店やカフェの損益分岐点は「平均客数1日30人、月商100万円」と言われています。
よほど立地が良くなければ、1日30人をコンスタントに集客するのは大変です。
そうした中で、ホットケーキの繁盛店は、どのようにしてホットケーキを「看板商品」にまで高め、集客をしているのでしょうか。

ホットケーキは「ブルー・オーシャン」、パンケーキは「レッド・オーシャン」?

遠藤さんは、ホットケーキは「ブルー・オーシャン」だと言います。
ブルー・オーシャンとは、「誰もいない青い海」のこと。経営戦略論では「競争相手のいない未開拓領域」を意味します。

「ホットケーキ」は一般的に、以下のようなイメージがあるのではないでしょうか。

 自宅で食べるもの

 ありふれた食べ物

 低価格

 作るのに手間がかかる

とても「ブルー・オーシャン」とは思えません。
遠藤さんは、だからこそ、参入者が少なく、無競争に近い状態が保てれると述べています。

ブルー・オーシャン戦略の提唱者であるW・チャン・キム教授はこう語っています。

一見、『成長が見込めない』と思えるビジネスでも、経営者の気付き、導き方次第では競争相手のいない、
穏やかな青い海で無限の可能性を享受し続けることができるようになる。

遠藤さんは、ホットケーキを「ブルー・オーシャン」、パンケーキを「レッド・オーシャン」だと説きます。
レッド・オーシャン」とは、「血で血を洗う赤い海」、
つまり、「参入者が多く、競争が激しい領域」のことです。

「パンケーキ」はというと、

 外で食べるもの

 過剰にデコレーションする必要がある

 参入するお店の数が多い

 フルーツなど原価が高い

ホットケーキに比べると、市場規模は大きく、過当競争なのです。
まさにレッド・オーシャンです。

ここまで読むとなるほどと納得できます。

繁盛店から学ぶビジネスのヒント 4つの視点

ここから「ホットケーキ」繁盛店から学ぶビジネスのヒントを4つの視点で説明しています。

 競争戦略の視点

 現場力の視点

 マーケティングの視点

 経営理念の視点

競争戦略の視点①

一見ありふれたものにこそチャンスはある

 ありふれた食べ物でも、味がありふれたものでなければ、その付加価値は格段に高まる

 シンプルだからこそ奥が深く、ごまかしがきかない。繁盛店は「ホットケーキ道」を究めようとしている

 創意工夫を凝らし、目には見えない潜在需要を掘り起こし、新たな市場をつくる

 潜在顧客が「欲しい」と思うような価値を生み出し、潜在顧客を顕在化させ、顧客を創造する

真の差別化は「価値の複合化」から生まれる

 組み合わせることによって価値は高まる

 顧客価値①→商品価値→美味しい・値ごろ感・美しい
 顧客価値②→経験価値→並ぶ、待つ・レトロ感を味わう・経験を発信する

シンプルなものでもイノベーションは生み出せる

 新しいことに果敢に挑戦し、何度も失敗し、それでもめげずに試行錯誤を繰り返す

現場力の視点①

真の差別化を生み出すには、試行錯誤が不可欠である

 基礎を身につけ、現場で試行錯誤しながら粘り強く努力し、自らのアイデアを形にする

マーケティングの視点①

お客さまの声は神の声

 お客さまの声の中に、さまざまなヒントが隠されている

 お客さまに自分の気持ちを伝え、ファンを増やしていく

マーケティングの視点②

損して得取れ

 潜在的な需要を掘り起こし、市場を広げるためには「値ごろ感」「お得感」が大事

 お客さま目線のサービスを提供

マーケティングの視点③

口コミは最高のマーケティング

 お客さまは世界中にいる

 お客さまが勝手に宣伝してくれる

 真に差別化された本物であれば、その情報は必ず広がっていく

マーケティングの視点④

立地の条件は「変数」である

 立地は大事だが、絶対ではない

 通行人はお客さまではない

 地元に溶け込む地道な活動で、たんなる通行人をお客さまからファンに

 差別化で見つけてもらうマーケティング(プル型マーケティング)を目指す

※マーケティングは、「プッシュ型マーケティング」と「プル型マーケティング」の2種類に大別できます。

【プッシュ型マーケティング】
 企業の側から顧客に積極的にアプローチし、情報提供や提案などを行い、需要を喚起するやり方。
 例:訪問セールスやダイレクトメール(DM)
【プル型マーケティング】
 顧客の側からアプローチさせ、それをきっかけに情報提供や提案をするやり方。
 例:ウェブ・マーケティング

経営理念の視点①

お客さま目線を忘れずに、進化を止めない

 守るためには、攻める

 お客さまが喜ぶものを

経営理念の視点②

本気で向き合い、心血を注ぐ

 商売の基本を忠実に守る

 働く人たちを大切にする

 たかがホットケーキ、されどホットケーキ

どこにでもあるようでどこにもないもの

この本を読み終わったら、以前ご紹介した「BROOCH(ブローチ)」という本に出てくる言葉を思い出しました。

 どこにでもあるようでどこにもないもの

まさに、繁盛店のホットケーキにぴったりな言葉ではないでしょうか。

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まとめ
ホットケーキ」を通して、すべてのビジネスにおいて大切なことを教えてくれる本だと実感しました。
マーケティングなどのビジネス書は、難解な本が多いですが、この本は「ホットケーキ」という身近な食べ物を通して書かれているので、読みやすかったです。
ホットケーキは単なる「お腹を充たす」ものではなく、「心も充たす」食べ物。
利便性や均一性だけではなく、心も充たす商品やサービス作りが、これからも求められていくのではないでしょうか。

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